『老子』(別名:『老子道徳経』)は、中国春秋時代の哲学者、老聃(ろうたん)によって記されたとされている。天の道について書かれた「道経」(前半)と人の徳について書かれた「徳経」(後半)からなり、合わせて『老子道徳経』となる。(老聃という人物は、実在しておらず、複数の人物によって書かれたという説もある。)
「道徳」というと、日本では、小学校の授業で勉強する一教科で、一単語として扱われることが多いが、『老子』では「道」と「徳」、それぞれについて、様々な角度からの説明がなされている。自然法則を示す「道」と、人の生き方を示す「徳」を学ぶことは、幸せな生き方や良い国家・組織の作り方などの手助けとなる。