人の上に立つのは難しい。いろんなタイプのリーダーがいる。老子には、リーダーについて次のように記されている。
太上は下之有るを知るのみ。其の次は之に親しみ之を譽む。其の次は之を畏る。其の次は之を侮る。信足らざればなり。猶として其れ言を貴べ。功成り事遂げて、百姓皆我自然りと謂へり。
『老子道徳経』第17章:淳風
太上(最高のリーダー)は、下の者はその存在を知っているだけのリーダーで、その働きを気付かせず、下の者には自分の力で功を成したと思わせる。自分の業績などには目もくれず、無為自然でもって組織を率いるリーダーで、まさに老子的。
2番目に良いのが慕われているリーダー。普通に考え得る有能かつ好感のもてるリーダーで、こういう人の下で仕事ができれば幸せ。
3番目が恐れられているリーダー。恐怖政治とまではいかないまでも、影響力を持ち、周りが気を使って忖度する。こんなリーダーは下で働くのはストレスだが、政治であれ、ビジネスであれ、このタイプが多いのではないだろうか。
4番目、最も良くないのが侮られているリーダー。下につく者は気を使わなくて楽だが、組織としての機能が果たせなくなるので、リーダーとしては最も評価が低い。
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