使我介然有知行於大道、唯施是畏。大道甚夷、而民好徑。朝甚除、田甚蕪、倉甚虛。服文綵、帶利劔、厭飮食、財貨有餘。是謂盗夸。非道哉。
我をして介然として大道に知行すること有るらしめば、唯施を是れ畏る。大道は甚だ夷かなるも、而して民は徑を好む。朝は甚だ除なれども、田は甚だ蕪し、倉は甚だ虛し。文綵を服し、利劔を帯び、飲食に厭き、財貨餘有り。是を盗夸と謂ふ。非道なるかな。
- 介然=はっきりしたさま。
- 知行=つかさどり、行う。
- 施=煩わしい施策。
- 徑=小道。
- 蕪=田畑の荒れること。
- 文綵=美しい模様のある着物。
- 利劔=鋭利な剣。
- 盗夸=人の物を盗んでぜいたくをし威張っている奴。