任信第七十八 Twitter Facebook はてブ Pocket LINE コピー 2021.04.19 2021.02.26 天下柔弱莫過於水。而攻堅強者、莫知能勝。其無以易之。弱之勝強、柔之勝剛、天下莫不知、莫能行。故聖人云、受國之垢、是謂社稷主、受國不祥、是謂天下王。正言若反。 天下に柔弱(じうじやく)なること水に過ぐるは莫し。而(しか)も堅強(けんきやう)を攻むるは、能く勝るを知る莫し。其れ以て之に易(かは)るもの無し。弱の強に勝ち、柔(じう)の剛(ごう)に勝つは、天下に知らざる莫きも、能く行ふ莫し。故に聖人云ふ、國の垢(あか)を受くる、是(これ)を社稷(しやしよく)の主(しゆ)と謂ひ、國の不祥(ふしやう)を受くる、是(これ)を天下の王と謂ふ。正言(せいげん)は反(はん)するが若(ごと)し。 社=土の神。稷=穀物の神。 ⇒第79章:任契