重徳第二十六 Twitter Facebook はてブ Pocket LINE コピー 2021.04.19 2021.02.26 重爲輕根。靜爲躁君。是以聖人、終日行不離輜重。雖有榮觀、燕處超然。奈何萬乘之主、而以身輕天下。輕則失臣、躁則失君。 重(ぢゆう)は輕(けい)の根(こん)たり。靜(せい)は躁(さう)の君(きみ)たり。是(ここ)を以て聖人は、終日行けども輜重(しちよう)を離れず。榮觀(えいくわん)有りと雖(いへど)も、燕處(えんしよ)超然(てうぜん)たり。奈何(いかん)ぞ萬乘(ばんじよう)の主(しゆ)にして、身を以て天下より輕(かる)しとするや。輕(けい)なれば則ち臣(しん)を失ひ、躁(さう)なれば則ち君(きみ)たるを失ふ。 輜重=軍隊の荷物。すなわち食料や武器のこと。榮觀=盛んな観物(みもの)。燕處超然=安らかにおり、さわがしい周囲から高くぬきんでていること。萬乘の主=天子。 ⇒第27章:巧用