能爲第十

載營魄抱一、能無離。專氣致柔、能孾兒。滌除玄覽、能無疵。愛民治國、能無爲。天門開闔、能爲雌。明白四達、能無知。生之、畜之、生而不有、爲而不恃、長而不宰。是謂玄徳。

營魄(えいはく)()(いつ)(いだ)きて、()く離るること無からん。氣を(もつぱら)にし(じう)を致して、能く嬰児(えいじ)たらん。玄覧(げんらん)滌除(てきじよ)して、能く(きず)無からん。民を愛し(くに)を治めて、能く無爲ならん。天門開闔(てんもんかいかふ)して、能く()たらん。明白(めいはく)四達(したつ)にして、能く無知ならん。之を生じ、之を(やしな)ひ、生じて有せず、爲して(たの)まず、長じて(さい)せず。(これ)玄徳(げんとく)と謂ふ。

  • 營魄=魂を囲んでいる肉体。
  • 玄覧=心のこと。
  • 滌=水で洗い清めること。
  • 疵=きず。
  • 闔=閉じること。
  • 四達=四方の出来事に通じていること。

第11章:無用

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