載營魄抱一、能無離。專氣致柔、能孾兒。滌除玄覽、能無疵。愛民治國、能無爲。天門開闔、能爲雌。明白四達、能無知。生之、畜之、生而不有、爲而不恃、長而不宰。是謂玄徳。
營魄に載り一を抱きて、能く離るること無からん。氣を専にし柔を致して、能く嬰児たらん。玄覧を滌除して、能く疵無からん。民を愛し國を治めて、能く無爲ならん。天門開闔して、能く雌たらん。明白四達にして、能く無知ならん。之を生じ、之を畜ひ、生じて有せず、爲して恃まず、長じて宰せず。是を玄徳と謂ふ。
- 營魄=魂を囲んでいる肉体。
- 玄覧=心のこと。
- 滌=水で洗い清めること。
- 疵=きず。
- 闔=閉じること。
- 四達=四方の出来事に通じていること。